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SFP+ダイレクト・アタッチ・ケーブル仕様「10GSFP+CUおよびQSFP+仕様」を含むPHY測定用TekExpress SFP-TXユーザ・インタフェース
特長
- テクトロニクスのSFP+ QSFP+ Tx自動コンプライアンス/デバッグ・ソリューション(SFP-TXおよびSFP-WDPオプション)は、SFF-8431/SFF-8635の設計に従事している設計エンジニアおよびテスト・エンジニアのコンプライアンス/デバッグのニーズに対応
- テクトロニクスのSFP+ QSFP+ Txは、SFF-8431、SFF-8635技術で製品を設計するエンジニアが使い慣れているリアルタイム・オシロスコープ・プラットフォーム上で開発
- Opt. SFP-TXおよびSFP-WDPは、自動化ソリューション(コンプライアンス用)とDPOJETオプション(デバッグ用)の両方が使用可能。手作業によるテストに比べて最大80%のテスト時間を短縮
- Opt. SFP-WDPは、TWDPc(Transmitter Waveform Distortion Penalty for Copper)が測定可能。SFF-8431 SFP+ TWDPcベースのMATLABコードはSFP-WDPオプションに統合され、自動セットアップでこの測定が使用可能
- 設計エンジニアは、コンプライアンス環境からデバッグ環境にシームレスに移行でき、テクトロニクスのトップクラスのデバッグ・ツール(DPOJETなど)が使用可能
- ユーザ設定モードにより、自由にパラメータを設定して特性評価、マージン解析が可能
- コンプライアンス・モードでサポートされるPRBS9、PRBS31、8180などのパターンに加えて、PRBS7、PRBS11、PRBS15、PRBS20およびPRBS23をユーザ設定可能
- テクトロニクスのアプリケーションは、9.95328 Gbps、10.3125 Gbps、10.51875 Gbps、11.10 Gbpsなど複数のデータ・レートをサポート
- 優れたプログラマチック・インタフェースが使用でき、自動スクリプトを使用してSFP-TXの機能を呼び出すことが可能
- SFP-TXコンプライアンス・ソリューションは、テスト前に自動的に信号検証を実行し、信号が許容条件に満たない場合にはエラーを表示
- コスト効果に優れたSMAケーブルを使用した信号の取込みと解析
- SFP-TXでは、DPOJETでN1N0、PRBS11およびPRBS31パターンのためのセットアップ・ファイルを装備。デバッグ時間が短縮され、デバッグのためのオシロスコープ設定が可能
- 新しい直感的なユーザ・インタフェースおよびフレームワークにより、テスト時間が短縮され、エンドユーザもすぐに使いこなすことが可能
- 測定に適した信号タイプごとにグループ化し、操作の手間を低減
- 測定結果は電子メールで通知、テストのセットアップはその状態を維持
- 設計エンジニアは、レポートの追加、自動増分、レポート要件に合わせたユーザ・コメントの添付など数多くの内蔵レポート機能を使用可能
- テクトロニクスのフローティング・ライセンス・インストール・オプションが利用可能
- 解析のためのマージン情報、統計情報を含む詳細なテスト・レポート
アプリケーション
下記テスト用のEthernet SFP+/QSFP+ PHYトランスミッタおよびダイレクト・アタッチケーブル
- デバイスのシリコン検証
- ケーブルおよびコネクタの検証
- システムのコンプライアンス/デバッグ
- 製造検査
TekExpress SFP-TXの測定セットアップ
SFP-TXソリューションを使用すると、SFF-8431 (SFP+ Tx)/SFF-8635 (QSFP+ Tx)テストの測定を簡単に選択できます。簡単で使いやすい測定セットアップを使用すると、1回のボタン・クリックですべての測定を実行できます。自動化のオプションにより、適合性のニーズに対応でき、詳細なレポートが作成できます。ユーザ定義モードでは、テスト・リミット値を変更してリミット値を超えたマージン・テストが実行できます。
Opt. SFP-TXにより、自動ソリューション(コンプライアンス用)とDPOオプション(デバッグ用)の両方が使用可能
DPOJet SFP-TXの測定セットアップ
SFP-TXソリューションを使用すると、SFF-8431 (SFP+ Tx)/SFF-8635 (QSFP+ Tx)テストの測定を簡単に選択できます。すべてのマスク、リミットおよび測定パラメータが自動的に設定されます。また、測定項目、設定はDPOJETで柔軟に変更できます。SFP-TX DPOJETオプションは、新しい規格特有のUIを提供します。
DPOJET SFP-TXのユーザ・インタフェース
VMA、立上り時間、Tx-Qsq、DDPWS、立下り時間、UJ、TWDPcの新しい7つの測定が追加されました。これらは元のDPOJETパッケージにはありませんでした。8180、PRBS9、PRBS31などさまざまな信号タイプに基づいてセットアップ・ファイルが用意されています。信号固有のセットアップ・ファイルを使用すると、さまざまな信号タイプの測定が可能になり、解析/デバッグ・モードに移動できます。
セットアップの簡素化 - 時間とリソースの節約
SFP-TXソフトウェアを使用すれば、セットアップやテストの実行も簡単です。オシロスコープによる取込みや解析は、すべてSFP-TX自動化ソリューションを介して制御されます。ソフトウェアのグラフィカル・ユーザ・インタフェース(GUI)により、直感的にセットアップ、テストが実行できます。
マージン・テスト
すべての測定で、SFF-8431 (SFP+ Tx)/SFF-8635 (QSFP+ Tx)の適合性要件以上の設計評価が可能です。解析ウィンドウやパラメータなどのテスト設定により、PHYを検証することができます。ユーザ定義モードでは、テスト・リミット値を変更してリミット値を超えたマージン・テストが実行できます。
ユーザ定義モードでは、パラメータを設定して特性評価やマージン解析が行える
TWDPc - Transmitter Waveform Distortion Penalty for Copper
SFF-8431 SFP+は、この測定をSFP+ Host Transmitter Output Specifications at B for Cuで実行する必要があることを示唆しています。
SFP-TX TWDPc測定 – TekExpressのユーザ・インタフェース
SFP-TX TWDPc測定 – DPOJETのユーザ・インタフェース
TWDPc測定には、Opt. SFP-WDPが必要です。TWDPcは、エミュレートされたマルチモードのファイバと十分に検証されたレシーバに対する、特定のトランスミッタによる決定論的分散ペナルティの指標です。TWDPcは、まず光リンクのトランスミッタ性能評価として定義されます。同様のコンセプトにより、ハイスピード銅線リンクのチャンネル性能の定量化にも拡張されました。SFF-8431リビジョン4.1表33 – Host Transmitter Output Specifications at point B for Cu
TWDPcの適合性では、シミュレーションされたケーブル応答が必要になります。シミュレーションされる応答は、規定の振幅と遅延を持ったデルタ関数としてモデル化されます。銅ストレッサは、デコンボリューションされたトランスミッタ応答による通常のダイレクト・アタッチSFP+ケーブルの測定から生成されます。下図にストレッサを示します。ストレッサの値は、SFF-8431 SFP+仕様の表34に記載されています。ストレッサ成分の総和は約1の値に標準化されます。
TWDPcストレッサのインパルス応答
TWDPc測定は、以下の理由により、サンプル・レート100GS/s、周波数帯域16GHz以上のCシリーズおよびDシリーズのリアルタイム・オシロスコープでのみサポートされています。
- TWDPcスクリプト(802.3aq、10GBASE-LRM)は、PRBS9パターンを処理するため、ユニット間隔当たり最低でも16サンプルが必要
- レコード長が約4000サンプルのサンプリング・オシロスコープが数多く流通していることを考慮して、ユニット間隔当たり16サンプルの要件はユニット間隔当たり7サンプルに緩和される
- ユニット間隔当たり16サンプルの要件が7サンプルに緩和されたことにより、TWDPcは30測定で最大0.24dBの悪化が懸念される。既に高いWDPを持っているDUTにとっては、0.24dBの違いはパス/フェイルの結果に大きく影響する
- DPO/DSA/MSO70000C/D/DX/SXシリーズのオシロスコープでは、100 GS/sのサンプリング・レートが可能。ハードウェアによるUIあたりの最高サンプル数は10
当社では、DPO/DSA/MSO70000C/D/DX/SXシリーズのオシロスコープでのみTWDPc測定を実行することをお勧めします。
SFPモジュールの測定
SFP-TXはSFP+モジュールの新しい10件の測定をサポートします。これには、ACコモン・モード電圧耐性、シングルエンド入力電圧耐性、クロストーク・ソース立上り/立下り時間(20~80%)、クロストーク・ソース振幅(P-P差動)、出力ACコモン・モード電圧(RMS)、トータル・ジッタ、データ依存性ジッタ、データ依存性パルス幅の収縮、非相関ジッタ、およびアイ・マスク・ヒット率が含まれます。
SFP-TXモジュールの測定 – ユーザ・インタフェース
SFPのトータル・ジッタの測定
SFP-TXを使用すると、ユーザは、BER e^–2~–18の範囲のBER値を入力し、さまざまなBER値でトータル・ジッタを計算する柔軟性を実現できます。
QSFP+ユーザ定義モード[email protected]^–12(BERの範囲はe^–2~–18)
J2およびJ9(QSFP+ドロップダウン・メニュー)測定がインフォーマティブ・測定としてSFP-TXに追加されました。これらの測定は、40GBASE-CR4やXLPPIのようなその他の10G仕様の一部です。
QSFP+トータル・ジッタ測定 – J2およびJ9
ディエンベッド機能
データ・レートが高速になると、高速シリアル技術によって、新しいテスト方法が導入され、コンプライアンス・テストの新要件が追加されてきました。SFP+などの技術でデータ・レートが高速になるとアイ・ダイアグラムは閉じるため、SMAケーブルなどの伝送信号に損失を与えるものはディエンベデッドすることにより良い結果が得られます。SFP-TXはFLTファイルを使用して信号をディエンベッドするオプションを提供します。
SFP-TXの機能のディエンベッド
レポート設定メニュー
レポート設定メニューにより、レポートを設定できます。また、このメニューには自動増分、レポートの追加などのオプションが用意されています。
レポート設定メニュー
ワンボタンによるテスト
テスト・ベンチをセットアップし、DUTを正しく接続した後は、Runボタンを押すと選択された一連のテスト項目が実行されます。SFP-TXソリューションを使用すると、エンドユーザは、一定間隔で表示されるメッセージによってDUTを別のテスト・モードにするように促されます。
ポップアップ・メッセージでは、ユーザはDUTを構成し、特定の信号タイプで送信可能
自動化のサポート
自動化スクリプトによるファイルの保存、呼び出しとオプションにより、テスト・ベンチが自動化できます。NI LabVIEW、NI TestStand™、その他のスクリプト言語を使用してプログラムでSFP-TXアプリケーションを呼び出すことで、恒温槽や電源などの機器を制御できます。
自動化のサポート — 事前に記録済みの波形の使用
複数のデータ・レートのサポート
テクトロニクスのアプリケーションは複数のスピードをサポートします。市場で入手できる多くの製品は、9.95328 Gbps、10.3125 Gbps、10.51875 Gbps、11.10 Gbpsなど複数のデータ・レートをサポートしています。
複数のデータ・レートのサポート
複数のパターンのサポート
テクトロニクスのアプリケーションはユーザ定義モードで複数のパターンをサポートします。市場で入手できるさまざまな製品はSFF-8431およびSFF-8635で規定されているパターンよりも多くのパターンをサポートします。コンプライアンス・モードでサポートされるPRBS9、PRBS31、8180などのパターンに加えて、PRBS7、PRBS11、PRBS15、PRBS20およびPRBS23をユーザが定義できます。
複数のパターンのサポート
パス/フェイル・レポート
テストが完了すると、パス/フェイルの結果が示された.MHT(MHTML)形式のサマリ・レポートが自動的に生成されます。レポートにはテスト設定の詳細、波形プロット、およびマージン解析が含まれており、設計をさらに詳細に解析できます。
SFP-TXのパス/フェイル・レポート
仕様
SFP-TX/SFP-WDPソリューションに基づくSFF-8431 (SFP+)/SFF-8635 (QSFP+)測定
SL No. | 測定項目 | 推奨信号タイプ | リミット | |||
---|---|---|---|---|---|---|
最小 | 目標 | 最大 | 単位 | |||
ホスト・トランスミッタ出力電気規格 | ||||||
1 | シングルエンド出力電圧レンジ | PRBS31 | -0.3 | 4 | V | |
2 | 出力ACコモン・モード電圧(RMS) | PRBS31 | 15 | mV(RMS) | ||
ホスト・トランスミッタ・ジッタおよびアイ・マスクの規格 | ||||||
3 | クロストーク・ソース立上り/立下り時間(20~80%)(Tr, Tf) | 8180 | 34 | ps | ||
4 | クロストーク・ソース振幅(p-p差動) | 8180 | 1000 | mV | ||
5 | 信号立上り/立下り時間(20~80%)(Tr, Tf) | 8180 | 34 | ps | ||
6 | トータル・ジッタ(p-p)(Tj) | PRBS31 | 0.28 | UI(p-p) | ||
7 | データ依存性ジッタ(p-p)(DDJ) | PRBS9 | 0.1 | UI(p-p) | ||
8 | データ依存性パルス幅の収縮(p-p)(DDPWS) | PRBS9 | 0.055 | UI(p-p) | ||
9 | 非相関ジッタ(RMS)(UJ) | PRBS9 | 0.023 | UI(p-p) | ||
10 | トランスミッタQsq | 8180 | 50 | |||
11 | アイ・マスク・ヒット率(マスク・ヒット率5×10–5) | PRBS31 | X1 = 0.12 UI、X2 = 0.33 UI、Y1 = 95 mV、Y2 = 350 mV | |||
Host Transmitter Output Specifications for Cu(SFP+のホストがサポートするダイレクト・アタッチケーブル) | ||||||
12 | 電圧変調振幅(p-p) | 8180 | 300 | mV | ||
13 | トランスミッタQsq出力ACコモン・モード電圧 | 8180 | 63.1 | |||
14 | 出力ACコモン・モード電圧 | PRBS31 | 12 | mV(RMS) | ||
15 | ホスト出力TWDPc | PRBS9 | 10.7 | dBe |
ご注文の際は以下の型名をご使用ください。
SFP-TX SFP-WDP
SFF-8431 (SFP+ Tx)/SFF-8635 (QSFP+ Tx)コンプライアンス/デバッグ・ソリューション

QSFP+ HCBおよびMCB

SFP+ HCBおよびMCB
オシロスコープと同時ご発注の場合
オシロスコープ | Opt. |
---|---|
SFP-TX | |
DPO/DSA/MSO70000C/D/DX/SXシリーズ | SFP-TX |
SFP-WDP | |
DPO/DSA/MSO70000C/D/DX/SXシリーズ | SFP-WDP |
お使いのオシロスコープをアップグレードする場合
オシロスコープ | Opt. |
---|---|
SFP-TX | |
DPO/DSA/MSO70000C/D/DX/SXシリーズ | DPO-UP SFP-TX |
DPO/DSA/MSO70000C/D/DX/SXシリーズ | DPOFL-SFP-TX(フローティング・ライセンス) |
DPO/DSA/MSO70000C/D/DX/SXシリーズ | DPOFT-SFP-TX(フローティング・トライアル) |
SFP-WDP | |
DPO/DSA/MSO70000C/D/DX/SXシリーズ | DPO-UP SFP-WDP |
DPO/DSA/MSO70000C/D/DX/SXシリーズ | DPOFL-SFP-WDP(フローティング・ライセンス) |
DPO/DSA/MSO70000C/D/DX/SXシリーズ | DPOFT-SFP-WDP(フローティング・トライアル) |
SFP-TXテスト・フィクスチャ
型名 | 概要 |
---|---|
TF-SFP-TPA-HCB-P | SFP+ホスト・コンプライアンス・ボード・プラグ |
TF-SFP-TPA-MCB-R | SFP+モジュール・コンプライアンス・ボード・レセプタクル |
TF-SFP-TPA-PR | SFP+ホスト・コンプライアンス・ボード・プラグおよびモジュール・コンプライアンス・ボード・レセプタクル |
TF-SFP-TPA-HCB-PK | DCブロックおよび終端を備えたSFP+ホスト・コンプライアンス・ボード・プラグ・キット |
TF-SFP-TPA-MCB-RK | DCブロックおよび終端を備えたSFP+モジュール・コンプライアンス・ボード・レセプタクル・キット |
TF-SFP-TPA-PRK | DCブロックおよび終端を備えたSFP+ホスト・モジュール・コンプライアンス・ボードおよびモジュール・コンプライアンス・ボード |
TF-QSFP-TPA-HCB-P | QSFP+ホスト・コンプライアンス・ボード・プラグ |
TF-QSFP-TPA-MCB-R | QSFP+モジュール・コンプライアンス・ボード・レセプタクル |
TF-QSFP-TPA-PR | QSFP+ホスト・コンプライアンス・ボード・プラグおよびモジュール・コンプライアンス・ボード・レセプタクル |
TF-DC-BLOCK-KIT | DCブロック・キット(4個) |
推奨機器
オシロスコープ | 必須ソフトウェア | 必須アクセサリ | テスト・フィクスチャ |
---|---|---|---|
DPO/DSA/ MSO71604C | SFP-TX、DJA
1
SFP-WDP 2 3 |
マッチングのとれたSMAケーブル(TCA-SMAコネクタ) | TF-SFP-TPA-HCB-PK – ホスト・コンプライアンス・ボードまたはTF-QSFP-TPA-HCB-P QSFP+ホスト・コンプライアンス・ボード・プラグ |
DPO/DSA/ MSO72004C | |||
DPO/DSA72504D | |||
DPO/DSA73304D |
1SFP-TXの前提条件
2SFP-TXはSFP-WDPの前提条件です。
3Opt. SFP-WDPは、CシリーズおよびDシリーズのテクトロニクスのオシロスコープでサンプリング・レート100 GS/s、帯域幅16 GHz以上でのみ使用できます。
SFF-8431 (SFP+ Tx)/SFF-8635 (QSFP+ Tx) PHYテストに推奨のオシロスコープ
-
DPO/DSA/MSO71604C
DPO/DSA/MSO72004C
DPO/DSA72504D
DPO/DSA73304D