DPO4PWR型・MDO3PWR型・DPO3PWR型データ・シート

パワー解析アプリケーション・モジュール

オンラインで読む:

オシロスコープにパワー解析アプリケーション・モジュールを装備すると、通常パワー測定をあまり行わない組込みシステム設計エンジニアでも、専門のエンジニアと変わらない正確で再現性のある測定を簡単に実行できます。

主な性能仕様
  • スイッチング電源の効率改善を目的としたスイッチング・デバイスの電力損失測定
  • 手動操作が不要の自動リップル測定セットアップ
  • 面倒な手動計算が不要な自動 THD、有効電力、皮相電力、力率、波高率測定機能
主な特長
  • 信頼性の高いテストが可能なリニア/ログ・スケールによる安全動作領域マスク・テスト
  • EN61000-3-2クラスAおよびMIL Standard 1399 Section 300Aのプリコンプライアンス・テストの時間短縮とリスクの軽減
  • 変調解析により正確なアクティブ力率特性評価が可能
  • デスキュー・ウィザードによる正確で時間相関のとれた測定結果
  • サードパーティの電流プローブを使用してもスケール・ファクタと単位表示を正しく表示できるため、手動計算不要で、人的エラーを低減可能
アプリケーション
  • スイッチング・デバイスの電力損失測定
  • パワー半導体デバイスの特性評価
  • 同期整流器の最適な駆動回路に関する特性評価
  • リップル/ノイズの測定および解析
  • IEC standard EN61000 3-2クラスA、MIL Standard 1399 Section 300A規格に対するプリコンプライアンス・テスト、最大400次の高調波を測定
  • アクティブ力率補正回路のデバッグ

他にもさまざまなパワー解析ソリューションを用意しています。詳細については、当社ウェブ・サイト(jp.tek.com/power)をご覧ください。

DPO4PWR型・MDO3PWR型・DPO3PWR型

MDO/MSO/DPO4000シリーズ、MDO3000シリーズ、またはMSO/DPO3000シリーズ・オシロスコープに、DPO4PWR型、MDO3PWR型、またはDPO3PWR型パワー解析アプリケーション・モジュールを装備すると、通常パワー測定をあまり行わない組込みシステム設計エンジニアでも、専門のエンジニアと変わらない正確で再現性のある測定を簡単に実行可能です。オシロスコープにパワー解析アプリケーションを装備し、差動電圧/電流プローブを組み合わせることにより、電源設計/テストに最適な測定システムを構築することができます。

パワー解析アプリケーションは、スイッチング・コンポーネントの解析、入力解析、出力解析など、電源の特性評価のための測定項目に対応しています。

スイッチング・コンポーネントの解析

電力変換効率と信頼性に対する要求の高まりと共に、電源のエネルギー損失の正確な計算と評価の重要性が増してきました。

スイッチング損失測定

エネルギー損失は、電源回路に含まれるほとんどの部品で発生しますが、スイッチング電源(SMPS)の最大エネルギー損失は、スイッチング・トランジスタがオフからオンの状態に移行するとき(ターンオン損失)、またはその逆(ターンオフ損失)のときに生じます。パワー解析アプリケーションでは、スイッチング・デバイス両端の電圧降下とそこを流れる電流を測定することで、以下の図のようにスイッチング損失を測定します。

Thumbnail

スイッチング損失測定


安全動作領域

安全動作領域(SOA)プロットは、スイッチング・デバイスに最大仕様を超えるストレスを与えないように、デバイスを評価するためのグラフィカルな手法です。SOAテストは負荷変動、温度変化、入力電圧変動を含む、動作条件の全範囲にわたる性能を検証するために使用できます。SOAプロットにリミット・テストを併用して、検証を自動化することもできます。SOAプロットの例を以下の図に示します。

Thumbnail

安全動作領域(SOA)表示


入力解析

電源品質と電流高調波の測定は、電源ユニットが電源ラインに与える影響を解析するために、電源ユニットの入力部に対して行われる一般的な測定です。

電源品質

電源品質とは、電源ユニットに供給された電力で電源ユニットが適切に動作できる能力を意味します。これらの測定項目により、電源ユニットそれ自体を含めた負荷の非線形性による歪みの影響を理解することができます。以下の図に示すように、測定項目には電圧の実効値、電流の実効値、有効電力、皮相電力、波高率(クレスト・ファクタ)、電源周波数、力率が含まれています。

Thumbnail

電源品質測定


電流高調波

スイッチング電源は、電源ラインに対して非線形負荷となるので、入力の電圧波形と電流波形は同じではありません。入力サイクルの一部だけ電流が流れるので、入力電流波形には高調波が生じます。過大な高調波エネルギーは、電源ライン上の他の機器の動作に影響を与えるだけでなく、配電コストが上昇することがあります。そこで、電源の設計エンジニアは、高額な公式のコンプライアンス・テストを行う前に、DPOPWRの電流高調波測定でプリコンプライアンス・テストを行い、設計が業界標準(IEC61000-3-2クラスAおよびMIL Standard 1399 Section 300Aなど)を満たすことを確認することができます。電流高調波測定の例を以下の図に示します。

Thumbnail

電流高調波測定


出力解析

DC電源の最終目標は、入力電力を1つまたはそれ以上の直流出力電圧に変換することです。そのため、スイッチング電源の場合には、特に重要な測定項目があります。たとえば、ライン・リップル、スイッチング・リップル、さらに変調解析などです。

ライン/スイッチング・リップル

電源のDC出力は、クリーンな品質でノイズとリップルが最小であることが求められます。ライン・リップルの測定では、入力のライン周波数に関連するAC出力信号の量を測定します。スイッチング・リップルの測定では、スイッチング周波数に関連するAC出力信号の量を測定します。

出力のライン・リップルは通常、ライン周波数の2倍となりますが、スイッチング・リップルは通常、ノイズを含みkHzの周波数レンジになります。パワー解析アプリケーションでは、ライン・リップルとスイッチング・リップルが簡単に分離できます。

Thumbnail

出力のリップル測定


変調解析

フィードバック・システムにおいて、変調はループを制御するために重要な要素です。しかし、過度な変調はループが不安定になる要因になる可能性があります。パワー解析アプリケーションは、以下の図に示すように、電源の出力制御ループを制御する変調信号のオンタイム/オフタイムのトレンドを計算し、表示します。

Thumbnail

起動時のMOSFETのゲート駆動回路の変調解析


変調解析は、入力電圧の変化(ライン・レギュレーション)または負荷の変化(ロード・レギュレーション)に対する電源の制御ループの応答を測定するのに使用される場合もあります。

仕様

すべての仕様は、特に断らないかぎり、保証値を表します。すべての仕様は、特に断らないかぎり、すべての機種に適用されます。

測定項目
電力品質測定
電圧の実効値、クレスト・ファクタ電圧、周波数、電流の実効値、クレスト・ファクタ電流、有効電力、皮相電力、無効電力、力率、位相角
スイッチング損失測定
電力損失
TOn、TOff、導通、トータル
エネルギー損失
TOn、TOff、導通、トータル
高調波
最大400次の高調波測定(THD-F、THD-R、RMS)

高調波歪のグラフ表示とリスト表示

IEC61000-3-2クラスAおよびMIL-STD-1399 Section 300Aに対するテスト

リップル測定
VRipple、IRipple
変調解析
正のパルス幅、負のパルス幅、周期、周波数、正のデューティ・サイクル、負のデューティ・サイクルの変動をグラフ表示
安全動作領域
スイッチング・デバイスの安全動作領域測定のグラフ表示およびマスク・テスト
dV/dtおよびdI/dt測定
スルー・レートのカーソル測定
デスキュー
推奨デスキュー値は伝播遅延に基づいて自動的に計算されます。デスキューは推奨値に設定するか、または手動で調整することもできます。
Thumbnail

テクトロニクスのデスキュー・パルス・ジェネレータとデスキュー・フィクスチャ


TekVPIおよびTekProbe II
公称の伝播遅延値が自動的にロードされる
プローブ・モデル・リスト
プローブが選択されると公称の伝播遅延値が設定される
その他
伝播遅延は手動で入力可能

ご注文の際は以下の型名をご使用ください。

DPO4PWR型・MDO3PWR型・DPO3PWR型パワー解析アプリケーション・モジュール
MDO/MSO/DPO4000シリーズ
DPO4PWR
MDO3000シリーズ
MDO3PWR
MSO/DPO3000シリーズ
DPO3PWR
推奨アクセサリ
067-1686-xx デスキュー・フィクスチャ
TEK-DPG デスキュー・パルス・ジェネレータ
対応するテクトロニクスのオシロスコープおよびプローブ

各オシロスコープに対応するプローブの完全なリストについては、jp.tek.com/probesで各モデルのページをご覧ください。推奨するプローブの機種と必要なプローブ・アダプタの情報が記載されています。

関連情報

パワー解析に関するその他の情報は、当社ウェブ・サイト(jp.tek.com/power)を参照してください。

Last Modified:
ダウンロード
ダウンロード

マニュアル、データシート、ソフトウェアなどのダウンロード:

Go to top