IsoVu®光アイソレーション型差動プローブ
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テクトロニクスのTIVMシリーズIsoVu®測定システムは、全帯域でクラス最高の同相除去性能を実現したガルバニック絶縁測定ソリューションであり、大きなコモンモード電圧が存在する条件でも、最高±50Vpkの広帯域差動信号が正確に分離できます。
特長
- 周波数帯域:DC~1GHz
- 同相除去比(CMRR):100万:1(120dB)、100MHzまで
- 同相除去比(CMRR):10,000:1(80dB)、1GHz
- コモンモード電圧:60kVピーク
- 最大差動電圧:±50V(DC+ピークAC)
- 出力クランプ
- 安全規格に適合
アプリケーション
- GaN、SiC、IGBTを使用したハーフ/フル・ブリッジの設計
- フローティング測定
- パワー・コンバータの設計
- パワー・デバイスの評価
- スイッチング電源の設計
- インバータの設計
- モータ・ドライブの設計
- 電子安定器の設計
- EMI(電磁干渉)対策
- ESD(静電気放電)対策
- 電流シャント測定
- リモート・プロービング機能
製品の概要
TIVMシリーズ(IsoVu)製品は、TekVPIインタフェースを備えたほとんどのテクトロニクス・オシロスコープ、およびTCA-VPI50型アダプタを備えたMSO/DPO70000シリーズ・オシロスコープで使用できます。IsoVuは、電気光学(E/O)センサを利用してセンサ・チップ・ケーブルから送られる電気信号を光信号に変換することにより、オシロスコープと被測定デバイスを電気的に絶縁します。IsoVuは、4つの独立したレーザ、光センサ、5本の光ファイバと、高度なフィードバック/制御技術で構成されています。テスト・ポイントに接続されるセンサ・ヘッドは、電気的に完全に絶縁されており、電源は1本の光ファイバから供給されます(バッテリは不要)。IsoVuは、次のような測定に携わるユーザに理想的なソリューションです。
- 次のような条件の下に行われる差動測定:
- 完全なガルバニック絶縁が必要
- 高いコモンモード電圧
- 高周波のコモンモード干渉
- 高周波測定
- 高EMI環境での測定
- EMIコンプライアンス・テスト
- ESDテスト
仕様
すべての仕様は、特に断らないかぎり、保証値を示します。すべての仕様は、特に断りのないかぎり、すべての機種に適用されます。
- 概要
特性 TIVM1型/TIVM1L型 TIVM05型/TIVM05L型 TIVM02型/TIVM02L型 周波数帯域/立上り時間(代表値) 1GHz/350ps以下 500MHz/700ps以下 200MHz/1.8ns以下 ファイバ・ケーブル長 TIVM1型:3m
TIVM1L型:10mTIVM05型:3m
TIVM05L型:10mTIVM02型:3m
TIVM02L型:10m
- 減衰比
- 減衰比の異なる以下の5種類のセンサ・チップ・ケーブルから選択可能
センサ・チップ・ケーブル 1:1(コントローラ上のレンジ) 2:1(コントローラ上のレンジ) IVTIP1X型、10:1センサ・チップ・ケーブル 1:1(÷1) 2:1(÷2) IVTIP5X型, 5:1センサ・チップ・ケーブル 5:1(÷5) 10:1(÷10) IVTIP10X型、10:1センサ・チップ・ケーブル 10:1(÷10) 20:1(÷20) IVTIP25X型、25:1センサ・チップ・ケーブル 25:1(÷25) 50:1(÷50) IVTIP50X型、50:1センサ・チップ・ケーブル 50:1(÷50) 100:1(÷100)
- コモンモード電圧
- 60kVピーク
- 同相除去比(CMRR)、代表値
センサ・チップ・ケーブル/アダプタ DC 100MHz 200MHz 500MHz 1GHz IVTIP1X型、1:1センサ・チップ・ケーブル 120dB以上 120dB 110dB 100dB 90dB IVTIP5X型、5:1センサ・チップ・ケーブル 120dB以上 120dB 110dB 100dB 90dB IVTIP10X型、10:1センサ・チップ・ケーブル 120dB以上 120dB 110dB 100dB 90dB IVTIP25X型、25:1センサ・チップ・ケーブル 120dB以上 110dB 100dB 100dB 90dB IVTIP50X型、50:1センサ・チップ・ケーブル 120dB以上 100dB 90dB 90dB 80dB MMCX-2.54mm(0.1in)スクエア・ピン・アダプタ(センサ・チップ・ケーブル) 120dB以上 70dB 60dB 40dB 30dB MMCX-1.57mm(0.0 62in)スクエア・ピン・アダプタ(センサ・チップ・ケーブル) 120dB以上 70dB 60dB 40dB 30dB
- 差動入力電圧(代表値)
- IVTIP1X型
- ±1V(DC+ピークAC)
- IVTIP5X型
- ±5V(DC+ピークAC)
- IVTIP10X型
- ±10V(DC+ピークAC)
- IVTIP25X型
- ±25V(DC+ピークAC)
- IVTIP50X型
- ±50V(DC+ピークAC)
- 最大非破壊電圧(代表値)
- IVTIP1X型
- 4.3 pk、3VRMS
- IVTIP5X型
- 21.5Vpk、12VRMS
- IVTIP10X型
- 43Vpk、16VRMS
- IVTIP25X型
- 107.5Vpk、25VRMS
- IVTIP50X型
- 200Vpk、35VRMS
- 差動入力インピーダンス(代表値)
センサ・チップ・ケーブル 抵抗 容量 IVTIP1X型 50Ω - IVTIP5X型 250Ω 1pF未満 IVTIP10X型 500Ω 1pF未満 IVTIP25X型 1.25kΩ 1pF未満 IVTIP50X型 2.5kΩ 1pF未満
- コモンモード入力インピーダンス(代表値)
- 入力抵抗
- 光ファイバ接続によるガルバニック絶縁
- 入力容量1
- 2pF未満
1センサ・ヘッドとリファレンス・プレーンの間の容量。センサ・ヘッドはリファレンス・プレーンの15.25cm (6in)上に配置されています。
- 入力オフセット・レンジ、代表値
- IVTIP1X型
- ±2V
- IVTIP5X型
- ±10V
- IVTIP10X型
- ±20V
- IVTIP25X型
- ±50V
- IVTIP50X型
- ±100V
- DCゲイン確度
- ±3%
- 伝播遅延
- 3mのファイバ・ケーブル
- 35ns ±5ns
- 10mのファイバ・ケーブル
- 68ns ±7ns
- レーザ安全規格
CLASS I LASER PRODUCT
本製品は、レーザ通知第50号による変更を除いて、21 CFR 1040.10および1040.11に準拠しています(2007年6月24日)。