任意波形／ファンクション・ジェネレータ

AFG2021型

特長

20MHzの正弦波、10MHzの矩形波、パルス波形が出力可能
250MS/sのサンプル・レート、14ビット分解能により、優れた忠実性の信号が生成可能
革新的なユーザ・インタフェースにより、頻繁に設定する機能、パラメータが直接設定できるため、セットアップや検証の時間が短縮可能
128Kポイント×4のメモリを内蔵、さらにUSBメモリの使用で複雑な波形の定義にも十分に対応可能
USBリモート制御ポートとUSBメモリ・ポートを標準装備。GPIB、LANポートもオプションで装備可能
変調、ノイズ・ジェネレータ、バースト、スイープなどの出力モードを内蔵
使用頻度の高い信号については波形として内蔵、すぐに利用可能
3.5型カラー・ディスプレイに出力波形、数値が同時に表示可能
8ヶ国語によるメニュー表示、オンライン・ヘルプ表示
2Uの高さ、ハーフラック幅により、ベンチトップ、ラックマウントのいずれにも対応可能
ArbExpressソフトウェアを標準装備しており、波形の編集、ダウンロードが容易
無償のSignalExpressソフトウェアにより、テクトロニクスのベンチ計測器と組み合わせてローコストの自動テストが可能

アプリケーション

電子機器の設計とテスト
センサ･シミュレーション
教育、トレーニング
ファンクション・テスト
システム組込み

優れた性能をお求めやすい価格で

ほとんどの電子デバイス、回路、システムは、特定の形状の信号を扱うように設計されています。これらの信号には、オーディオ周波数やクロック信号のように単純なものもあれば、シリアル・データ・ストリームや衝突時のエアバッグ・センサからの出力信号のように複雑なものもあります。20MHzの周波数帯域、14ビットの分解能、250MS/sのサンプル・レートを持ったAFG2021型任意波形／ファンクション・ジェネレータは、お求めやすい価格でありながら、単純な波形から複雑な波形まで幅広く出力できます。12種類の標準波形、変調機能、ノイズ・ジェネレータを内蔵しており、設計評価に必要な信号をすばやく生成することができます。

直感的なユーザ・インタフェース

AFG2021型で採用されているユーザ・インタフェースは、 AFG3000シリーズで開発された、優れた操作性を継承しており、セットアップ、機能にすばやくアクセスできます。 AFG3000シリーズをお使いの方であれば、AFG2021型のセットアップは驚くほど簡単です。3.5型のカラーTFTディスプレイには、波形とテキストの両方でパラメータが表示できるため、確実に設定でき、作業に集中できます。前面パネルのショートカット・ボタンと汎用ノブにより、頻繁に使用する機能や設定もただちにアクセスできます。

1μHz～20MHzの周波数レンジにより、さまざまなアンプ、フィルタのアプリケーションに対応可能

DDSベースの信号発生

従来のファンクション・ジェネレータは、アナログ･オシレータと信号処理を使用して出力信号を生成していました。テクトロニクスのAFG2021型は、ダイレクト・デジタル・シンセシス（DDS）技術を採用しています。DDS技術では、一つのクロック周波数を使用して、機器の動作レンジ内の任意の周波数を生成し、波形を合成します。DDSベースの構造により、周波数と位相の変更をすばやくプログラムでき、無線、衛星通信システムのコンポーネント、アンプ、フィルタのテストに便利です。

ArbExpressソフトウェアを使用することで、現実における信号が容易に複製できる

ArbExpress®による容易な現実波形生成

ArbExpressソフトウェアを使用すると簡単に波形が生成でき、AFG2021型に転送することで必要な波形を出力できます。ArbExpressソフトウェアは、USB、GPIBまたはLANを経由して当社のオシロスコープ、AFGに接続できます。オシロスコープで取込んだ実信号はPCにインポートでき、編集して AFGにダウンロードすれば取込んだ波形が複製できます。これは、センサの出力を再現して設計の忠実度を解析することが重要となる、自動車、医療、産業アプリケーションでは非常に便利な機能です。

SignalExpressによる優れた生産性

AFGF2021型にはNI LabVIEW SignalExpress Tektronix Editionが付属しており、基本的な機器の操作、データ・ロギング、解析を行うことができます。SignalExpressは当社の数多くの計測器をサポートしており、計測環境に簡単に接続することができます。直感的に操作できる一つのソフトウェア・インタフェースにより、さまざまな機能を操作できます。複数の計測器による測定、長時間のデータ収集、複数の計測器からの時間相関の取れたデータ収集などが必要となる複雑な測定を自動化することができ、測定結果の取込みや解析のすべてがPCから実行できます。さまざまな計測器を組み合わせることにより、複雑な回路設計を簡単、迅速にデバッグすることが可能になります。

拡張性

前面パネルにはUSBホスト・ポートが装備されており、作成した波形や計測器の設定をUSBメモリに保存することができます。USBメモリをホスト・ポートに差し込むことで、簡単にデータをリロードすることができます。USBデバイス・ポート、オプションのGPIB/LANポートも使用でき、PCと接続して波形のダウンロード、リモート制御も可能になります。

小型・軽量

AFG2021型の高さは2U、幅はハーフラック・サイズと小型・軽量であるため、デジタル・マルチメータ、電源、周波数カウンタなどのベンチ計測器の上に重ねることができ、貴重な作業スペースを有効に利用できます。オプションでRMU2U型ラックマウント・キット、GPIBインタフェース、SCPIフル・サポートなどが用意されており、自動テスト・システムにも対応できます

仕様/性能、型名オプションにつきましてはデータシート（PDF）をご覧ください。