5/6シリーズMSO Opt. 5-PWR/6-PWRアプリケーション・データ・シート

拡張パワー測定/解析

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5PWR-and-6PWR-Advanced-Power-Measurement-Analysis-Software-Datasheet


5/6シリーズMSOの拡張パワー測定/解析機能があれば、パワー・システムをより詳細に解析できます。高性能オシロスコープと優れた解析ソフトウェア、豊富な電圧/電流プローブを組み合わせることで、誰にでも簡単にパワー・システムの正確な自動測定が行えます。5/6シリーズMSOには、12ビットA/Dコンバータが搭載されており、高精度の測定データを利用できます。さらに、ピンチ/スワイプ/ズームに対応したタッチ・インタフェースを活用しながら効率的に測定できます。各種のグラフィカル・パワー解析ツールに加え、最大8つ(5シリーズMSO)または4つ(6シリーズMSO)のFlexChannel®入力と15.6型HDディスプレイを装備しており、パワー・システムを詳細に観測できます。最先端のIsoVu®光アイソレーション型差動プローブをはじめとする、さまざまな電圧/電流プローブが用意されています。同相除去性能に優れたIsoVuプローブと拡張パワー測定/解析ソフトウェアの自動測定機能を組み合わせることで、最新のGaN/SiC設計の最適化にも対応できます。

主要な測定項目
  • 入力測定
    • 電力測定:有効電力、皮相電力、力率、位相角
    • 全高調波歪みとクレスト・ファクタ(波高率)
    • 高調波測定、バー・チャート、リスト表示
    • 振幅:最小値、最大値、振幅、p-pなど、サイクルあたりの電圧または電流を容易に測定可能
    • 入力容量:電圧/電流信号を使用してキャパシタンス値を測定
    • 突入電流:ピーク電流
  • スイッチング・デバイスの測定
    • スイッチング損失測定:スイッチング・デバイスのターンオン、ターンオフ、伝導損失の計算
    • 安全動作領域(SOA):カスタマイズ可能な安全動作領域のマスク・テスト
    • タイミング解析:パルス幅、デューティ・サイクル、周波数または周期のサイクルごとのプロットまたはヒストグラムにより、パルス幅変調スイッチング信号の解析が容易に
    • RDS(on):オン状態のスイッチング・デバイスの動的抵抗
  • 磁気解析/測定
    • インダクタンス:コアのインダクタンス
    • 磁気特性:インダクタのB-H曲線の測定/プロット
    • 磁気損失:全磁気損失の測定/計算
    • I対∫V:Iおよび∫Vの波形プロットの表示
  • 出力測定
    • ライン・リップル:入力のライン周波数に関連するAC信号の量

    • スイッチング・リップル:スイッチング周波数に関連するAC信号の量
    • 効率:電源回路の効率(測定された出力電力を測定された入力電力で除算)
    • ターン・オン時間:被測定デバイスへの入力電圧がハイになってから、出力電圧が定常状態に達するまでの時間
    • ターン・オフ時間:被測定デバイスへの入力電圧がゼロ状態になってから、出力電圧がゼロ状態に達するまでの時間
  • 周波数応答測定
    • 制御ループ応答(ボード線図):閉ループ回路の周波数/位相応答をプロットし、ゲインと位相のマージンを自動的に計算
    • 電源電圧変動除去比(PSRR):DC-DCコンバータのリップル除去性能の解析
主な特長
  • 5/6シリーズMSOのピンチ/スワイプ/ズーム機能を使用して、自動測定機能の追加/設定/削除が可能

  • テスト・レポートの自動生成機能により、測定項目、テスト結果、およびプロットを編集可能な一つのMHTファイルまたはPDFファイルとして出力できるため、テスト結果のレポートが容易

  • オプションの内蔵任意波形/ファンクション・ジェネレータを利用した、周波数応答解析ワンボックス・ソリューションによる、パワー測定と周波数応答解析/測定

  • 最先端のIsoVu光アイソレーション型差動プローブなど、さまざまな電圧/電流プローブが用意されており、広範なアプリケーションに対応可能

  • 測定の設定、測定結果の転送など、リモート・インタフェースによるテスト・アプリケーションの自動化が可能

入力解析

電源品質測定、電流高調波、入力キャパシタンス、突入電流は、電源入力における基本測定項目であり、電源が電源ラインに及ぼす影響を解析し、電源ラインのさまざまな条件の下での電源性能を評価します。

電源品質

これらの測定は電源周波数に最適化されており、一般的に電源回路のACライン入力で実行されます。入力部の消費電力や歪みのレベルをすばやく解析できます。

測定項目:

  • 実効電圧と実効電流

  • 周波数

  • 有効/皮相/無効電力

  • 力率

  • THDとクレスト・ファクタ(波高率)


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電源品質測定では、さまざまなフォーマットで情報が提供される。数値形式(右上)、表形式(上)、瞬時電力波形とエネルギーのプロット(下)

高調波

入力側にリアクタなどの非線形デバイスが使用された電源は、AC側から見れば非線形負荷となります。過大な高調波エネルギーは、軽減策を講じなければ電源ライン上の他の機器の動作に影響を与え、送電コストが上がることがあります。その結果、ライン電源で動作するデバイスによって高調波が発生し、規格に適合できなくなる可能性があります。

拡張パワー測定/解析ソフトウェアは、IEC61000-3-2、AM 14、MIL- STD-1399規格に対応したリミット・テストが可能なため、本番のコンプライアンス・テストに臨む前に、プリコンプライアンス・テストを十分に実施できます。最大100次の高調波をグラフ、表形式で表示できるため、リストをトラバースしながら個々の高調波を詳細に解析できます。


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高調波のバー・グラフ、高調波の測定結果表、結果バー(右上)を使用したトラバース機能

入力キャパシタンス/突入電流測定

5-PWR/6-PWRは、ピーク突入電流とキャパシタンス測定機能を提供しており、作動中のスイッチング電源のテストに最適です。

突入電流、入力サージ電流、またはスイッチオン・サージとは、電気装置を最初に起動したときに、瞬間的に大きな入力電流が引き込まれる現象を指します。パワー・コンバータには、入力キャパシタンスの充電電流により、定常状態より高い突入電流が流れます。効率の高い設計を実現するためには、突入電流や入力キャパシタンスの測定がきわめて重要です。


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トラバース機能による入力キャパシタンス/突入電流測定

スイッチング・コンポーネントの解析

電力変換効率と信頼性に対する要求の高まりにより、電源のエネルギー損失の正確な計算と評価の重要性が増してきました。

スイッチング損失測定

エネルギー損失は、電源のほとんどすべてのコンポーネントで発生しますが、スイッチング・モード電源(SMPS)におけるエネルギー損失の大部分は、スイッチング・トランジスタがターンオフ(Toff)からターンオン(Ton)の状態に移行するとき(ターンオン損失)、またはその逆(ターンオフ損失)のときに生じます。拡張パワー解析では、スイッチング・デバイス両端の電圧降下と電流を測定することで、各サイクルのスイッチング損失測定パラメータを自動的に計算します。

つい最近まで、ハーブブリッジ回路のスイッチング・ステージのハイサイド側でスイッチング測定を行うのは、ほとんど不可能とされてきました。ハイサイドVDSや電流シャントの両端の電圧など、スイッチング・ノード基準に対して測定を行う場合は、差動信号に大きなコモンモード電圧信号が発生することで歪みが生じるという難題に直面していました。この問題は、スイッチング周波数が高いGaN/SiCトランジスタなどのワイド・バンドギャップ・デバイスで特に顕著であり、設計の見直しが急務となっています。

5/6シリーズMSOはIsoVu光アイソレーション型差動プローブに対応しており、大きなコモンモード信号がある場合でも正確なスイッチング測定が可能です。


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スイッチング損失測定によるFETの電力損失の評価。波形は測定領域(Ton、Toff、および全サイクル)を表すマーカで色分けされており、対応する測定値が結果バッジに表示されている。結果バッジのコントロールでサイクル間を簡単に移動できる

特別な設定によるスイッチング損失測定により、アクティブ力率補正、フライバック・コンバータにおいて、安定し、再現性のある測定が行えます。

取り込まれたすべてのサイクルのスイッチング損失の全体像を把握したい場合には、軌跡プロットを使用します。軌跡プロットでは、ターンオン/ターンオフ時におけるスイッチ両端の電圧とそこを流れる電流の対比が自動的にプロットされるため、すべてのスイッチング・サイクルのスイッチング損失のレンジを一目で把握できます。

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スイッチング損失測定の軌跡プロットにより、すべてのスイッチング・サイクルのTon損失とToff損失を1つのプロットで観測できる

安全動作領域

安全動作領域(SOA)プロットは、スイッチング・デバイスに最大仕様を超えるストレスがかからないことの確認、デバイス評価のためのグラフィカルな手法です。SOAテストは、負荷変動、温度変化、入力電圧変動を含む、動作条件の全範囲にわたる性能を検証します。SOAプロットにマスク・テストを併用して、検証を自動化することもできます。

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安全動作領域(SOA)プロットとマスクを使用することで、動作条件が変化しても、スイッチング・デバイスがSOAのエンベロープの範囲内で動作することを確認できる

RDS(on)

この測定項目は、スイッチング・デバイスのスイッチング時の挙動の特性評価を行うもので、オン状態で電流が流れているときの抵抗測定します。動的オン抵抗は、スイッチがオンに切り替わりデバイスに電流が流れるときに、デバイス全体に残る電圧の割合で表されます。アクイジション中の最小RDSon値がハイライトで拡大表示されるため、容易に確認できます。さらに、トラバース機能を使用することで、サイクル間を移動しながら、それぞれのRDSon値をすばやく参照できます。

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RDS(on) 測定

磁気解析

サポートされている測定項目:

  • インダクタンス
  • BH曲線を含む磁気特性
  • 磁気損失
  • I対ʃV

すべての電源システムで磁気コンポーネントは重要な要素です。インダクタとトランスは、エネルギーの保存デバイスとして、スイッチング電源とリニア電源で使用されます。インダクタを出力フィルタに使用する電源もあります。システムで重要な役割を持つ磁気コンポーネントの特性を評価し、その安定性と電源全体の効率を知ることは欠かせません。

インダクタンス

インダクタは、周波数の増加と共にインピーダンスが増大し、低い周波数よりも高い周波数の妨げとなります。この性質をインダクタンスと呼び、ヘンリーという単位で測定します。拡張パワー測定/解析ソフトウェアでは、インダクタが自動的に測定されます。

磁気損失

磁気部品による電力損失の解析は、スイッチング電源の効率、信頼性および性能を評価する上で欠かせません。以下の図のように、拡張パワー測定/解析ソフトウェアでは、磁気部品による全電力損失が測定されます。

B-Hプロット

磁性材料の特性は磁束密度(B)、磁界強度(H)、および材料の透磁率(μ)で表されます。スイッチング電源でのB-Hプロットは、しばしば磁性素子の飽和(または不飽和)を確認するために使用され、コア材の単位量当たり、サイクルごとのエネルギー損失の指標を与えるものです。拡張パワー測定/解析ソフトウェアは、磁気部品の両端の電圧および磁気部品に流れる電流を測り、以下の図に示すようなB対H曲線をプロットします。変圧器の複数の二次巻線を同時にテストできるため、検証/試験回数が少なくなり、短期間での製品化につながります。

I対∫Vプロット

I対∫Vプロットを仕様することで、BおよびHの値(電圧および電流に比例)を解析できます。以下の図のように、電圧波形の積分と電流波形がXYプロットの形式で表示されます。

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磁気解析/測定(B-H曲線、I対ʃV、インダクタンスのプロット)

出力解析

DC電源の最終目標は、入力電力を1つまたはそれ以上の直流出力電圧に変換することです。スイッチング電源で重要な出力測定項目は、電源リップルとスイッチング・リップルです。

電源/スイッチング・リップル

電源のDC出力は、クリーンな品質でACノイズ/リップルが最小であることが求められます。拡張パワー測定/解析ソフトウェアは、リップルを測定できるため、根本原因の特定に役立ちます。電源リップルの測定では、入力のライン周波数に関連するAC出力信号の量を測定します(入力が整流されるため、電源リップルは通常ACラインの周波数の2倍になります)。スイッチング・リップルの測定では、スイッチング周波数に関連するAC出力信号の量を測定します。


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リップル解析は、低周波の電源リップルと高周波のスイッチング・ノイズを区別するのに役立つ

効率

今日の競争の厳しい市場において、デバイスまたは製品の効率は重要な差別化要因になります。拡張パワー測定/解析ソフトウェアを使用することにより、製品の電力変換効率(AC-DC、AC-AC、DC-DC、DC-AC)を簡単に測定できます。

複数の出力で同時に効率をテストできるため、テスト/検証時間を短縮できます。各出力は独立して設定できます。

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効率測定


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複数の電力変換デバイス(AC-DC、AC-AC、DC-DC、DC-AC)をテストするための効率測定設定

ターン・オン時間とターン・オフ時間

ターン・オン時間は、入力電圧がオンになった後に、出力電圧が定常状態に達するまでの時間として定義されます。

ターン・オフ時間は、入力電圧がオフになった後に、出力がゼロ状態に達するまでの時間として定義されます。

SMPSは指定されたターン・オン/ターン・オフ時間に従って動作することがきわめて重要です。主電源とSMPSの起動時間の遅延が設計仕様(通常は1ms)に従わない場合、一部の精度の高い負荷で正常な動作が妨げられる可能性があります。ほとんどの組込みシステムでは2つ以上の電源が使用されており、複数の出力が使用されることも少なくありません。

5-PWR/6-PWRでは、最大7つ(5シリーズMSO)または4つ(6シリーズMSO)の出力の同時測定を自動化できます。


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ターン・オン時間測定


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ターン・オフ時間測定


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ターン・オン時間測定の設定画面は複数の出力デバイスに対応している


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ターン・オフ時間測定の設定画面は複数の出力に対応している

周波数応答解析

制御ループ応答解析(ボード線図)と電源電圧変動除去比(PSRR)は、安定性の高い低ノイズの電源設計に不可欠な測定機能です。ベクトル・ネットワーク・アナライザや専用の周波数応答アナライザを使用する場合、セットアップはもちろん、習得するのにも長い時間がかかります。拡張パワー測定/解析を使用すれば、オプションの内蔵任意波形/ファンクション・ジェネレータを利用して、5/6シリーズMSO上で周波数応答を解析できます。

制御ループ応答(ボード線図)

ボード線図、ゲイン/位相マージン測定により、電源制御ループの安定度を判定できます。制御ループが不安定の場合、回路が発振してしまう可能性があり、性能低下につながります。振幅/位相プロットを使用してフィルタ設計をテストすることもできます。

制御ループ応答の自動測定では、内蔵AFGを信号源として使用し、指定された周波数レンジをスイープして、それぞれのポイントの振幅と位相をプロットします。信号は、Picotest社のJ21xxAなどのインジェクション・トランスを使用して制御ループに入力します。測定結果のゲイン/位相プロットからゲイン/位相マージンが自動的に計算されます。カーソルを使用することで、曲線上の任意の周波数におけるゲイン、位相の値を表示できます。

制御ループ応答測定の設定では、開始周波数と終了周波数、振幅モード(Constant/Profile)の選択、インピーダンス、単位あたりのポイントなどを設定することで、プロットのレンダリングを細やかに制御できます。


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制御ループ応答(ボード線図):ゲイン/位相対周波数をプロットし、ゲイン・マージンと位相マージンを計算する

電源電圧変動除去比(PSRR)

DC-DCコンバータやレギュレータの設計者は、PSRRを測定することによって、デバイスの特定の周波数レンジにおけるAC減衰特性を定量化できます。テストでは、5/6シリーズMSOのオプションの内蔵任意波形/ファンクション・ジェネレータのほかに、レギュレータへの入力を変調するためにインジェクション・トランス(PicotestJ2120Aライン・インジェクタなど)を使用します。システムは変調入力と変調出力の両方のAC電圧を自動的に測定し、掃引帯域内の各周波数の除去比を20Log(Vin/Vout)として計算して、結果をプロットします。


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電源電圧変動除去比(PSRR)の測定:周波数対除去比のプロットとともに、最小値と最大値も表示されている


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制御ループ応答/電源電圧変動除去比の測定では、開始周波数と終了周波数の設定、振幅モード(Constant/Profile)の選択、インピーダンス、単位あたりのポイント数などを設定することで、プロットのレンダリングの細やかな制御が可能

正確な測定結果を実現する高性能プローブ

電源システム測定の確度をあげるには、ノイズの除去とプロービング誤差の解消が重要です。5/6シリーズMSOと拡張パワー測定/解析ソフトウェアは、さまざまなプローブをサポートしており、さまざまなニーズに柔軟に対応できるだけでなく、プロービングの問題を解決するのに役立つ優れた機能も備えています。

このシステムでは、プローブとオシロスコープ間の通信機能に対応するTekVPIインタフェースを装備した電圧プローブ、電流プローブを使用します。このインタフェースを使用すると、プローブのスケール設定がオシロスコープに自動的に読み込まれます。プローブによっては、オシロスコープの前面パネルからレンジをコントロールすることもできます。また、電流プローブが閉じていない、電流プローブの消磁など、エラー/警告などの状態が通知されます。

スイッチング損失など、タイミングが重要な測定においても、解析ソフトウェアは電圧/電流プローブに問い合わせることができるため、遅延の公称値を使用することでタイミング・スキューをとることができ、電圧/電流波形を同期させることで確度と再現性に優れた測定結果が得られます。

このシステムは、IsoVu絶縁測定システムにも対応しています。この差動プロービング・システムは完全な光絶縁が可能で、最高1GHzの周波数帯域と優れた同相除去性能を備えているため、電源システムのVGS、VDS、またはVSHUNT測定に最適です。IsoVuプローブは、GaN/SiCトランジスタなどのワイド・バンドギャップ・スイッチング・デバイスを使用したデザインの最適化にも優れた性能を発揮します。

テスト・レポートの自動作成

設計/開発プロセスで、データ収集、保存、レポート作成という作業には時間がかかりますが、これはきわめて重要な作業です。5-PWR/6-PWR解析ソフトウェアはテスト・レポートの自動生成機能を備えており、テスト結果の共有や記録が行えます。ボタンを押すだけで、アクティブな測定項目が網羅されたレポートを生成できます。プロットやテスト項目を追加するなど、さまざまなカスタマイズが可能です。編集可能な.mhtファイルのほか、.pdfファイルも生成できます。以下はレポートの出力例です。


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仕様

入力解析
有効電力、皮相電力、力率、無効電力、波高率、位相角、THD、高調波、入力容量、突入電流、D0-160G、EN61000-3-2、EN61000-3-2 AM14、およびMIL-STD-1399(400Hz)規格に対するプリコンプライアンス・テスト
振幅測定
サイクル振幅、サイクル・トップ、サイクル・ベース、サイクル最小値、サイクル最大値、サイクル・ピーク
タイミング解析
パルス幅、デューティ・サイクル、周期、周波数変動対時間
スイッチング解析
スイッチング損失、ターンオン(Ton)、ターンオフ(Toff)、伝導損失(cond)、安全動作領域(SOA)、SOAのマスク・テスト、di/dt、dv/dt、RDS(on)
磁気解析
インダクタンス、磁気特性、磁気損失、I対∫V
出力解析
リップル(ライン周波数、スイッチング周波数)、効率、ターン・オン時間、ターン・オフ時間
周波数応答解析

制御ループ応答(ボード線図)と電源電圧変動除去比(PSRR)

PSRRプロット(除去比対周波数)。制御ループ応答(ボード線図)によるゲイン/位相マージンの計算

TPP5202型(2本)が必要。オシロスコープの内蔵ジェネレータを使用

ダイナミック・レンジ:約55dB(ボード線図)、約85dB(PSRR)

周波数:最高50MHz(Opt. AFGが必要)

振幅:最大5V(Opt. AFGが必要)

Picotestアイソレーション/インジェクタ・トランスが必要

プロット
時間トレンド、軌跡プロット、ヒストグラム、バー・グラフ、B-H曲線、インダクタンス・プロット、I対∫Vプロット、位相、ゲイン、除去比プロット
レポート
MHTおよびPDFフォーマット、CSVフォーマットによるデータのエクスポートが可能
消磁/デスキュー(静的)
プローブの自動検出とオートゼロ機能。各チャンネルのメニューからプローブのデスキューが可能
測定ソース
ライブ信号(アナログ)、リファレンス波形、演算波形

ご注文の際は以下の型名をご使用ください。

型名
製品形態 Opt. サポートされる機器
新規に機器購入時のオプション型名 5-PWR、5-PS2
6-PWR、6-PS2
5シリーズMSO(MSO54型・MSO56型・MSO58型、MSO58LP型)
6シリーズMSO(MSO64型)
製品アップグレード時の型名 SUP5-PWR
SUP6-PWR
フローティング・ライセンス SUP5-PWR-FL
SUP6-PWR-FL
5シリーズMSO(MSO54型・MSO56型・MSO58型、MSO58LP型)
フローティング・ライセンスは任意の5シリーズ・オシロスコープ間での移転が可能ですが、同時に使用できる機器は1台のみです。
6シリーズMSO(MSO64型)
フローティング・ライセンスは任意の6シリーズ・オシロスコープ間での移転が可能ですが、同時に使用できる機器は1台のみです。

パワー解析に関するその他の情報は、当社ウェブ・サイト(http://www.tek.com/application/power-supply-measurement-and-analysis)を参照してください。

推奨プローブおよびアクセサリ
アクセサリの種類 推奨機種
AC/DC電流プローブ TCP0020、TCP0030A、TCP0150
AC電流プローブ TRCP0300、TRCP0600、TRCP3000
中電圧差動プローブ TDP0500、TDP1000
高電圧差動プローブ THDP0200、THDP0100、TMDP0200
IsoVu光絶縁差動プローブ TIVM1/L、TIVH08/L、TIVH05/L、TIVH02/L
高電圧受動プローブ P5100A、P6015A
デスキュー・パルス・ジェネレータ TEK-DPG
パワー・ソリューション・バンドル 5-PS2
6-PS2
デスキュー・フィクスチャ 067-1686-xx
周波数応答解析用プローブ TPP5202型(2本)
周波数応答解析用アクセサリ PSRR用Picotest社製ライン・インジェクタJ2120A(10Hz~10MHz)

Picotest社製絶縁トランス(ボード線図用)http://picotest.com

  • J2100A(1Hz~5MHz)
  • J2101A(10Hz~45MHz)
パワー・ソリューション・バンドル

5/6シリーズMSOのPSバンドル・オプション型名 概要
5-PS2 5-PWR、TCP0030A型、THDP0200型、067-1686-xx(デスキュー・フィクスチャ)
6-PS2 6-PWR、TCP0030A型、THDP0200型、067-1686-xx(デスキュー・フィクスチャ)
豊富な電源用プローブ・ラインアップ

Opt. 5-PWR/6-PWRによるパワー測定では、以下のプローブを使用することで5/6シリーズMSOオシロスコープのパワー測定機能を最大に生かせるソリューションを構築できます。

プローブの種類 概要  
高電圧差動プローブ THDP0100/THDP0200/TMDP0200型高電圧差動プローブは、グランド基準のない測定、フローティング測定に最適です。これらのプローブは、200MHzまでの周波数帯域と最大6,000Vの電圧レンジをサポートしています。
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P5200A/P5202A/P5205A/P5210A型高電圧差動プローブは、グランド基準のない測定、フローティング測定または絶縁測定に最適です。これらのプローブは、100MHzまでの周波数帯域と最大5,600Vの電圧レンジをサポートしています。
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光アイソレーション型差動プローブ TIVM1/TIVH08/TIVH05/TIVH02型光アイソレーション型差動プローブは、高い周波数の差動信号を正確に測定できる機能を備えており、ワイド・バンドギャップ半導体のテストなどに最適です。長さが3mと10mのプローブが用意されています。
TIVM1型の周波数帯域は1GHzで、60kV未満のコモンモード電圧が存在していても、最大±50Vpkの差動信号を測定できます。TIVH08/TIVH05/TIVH02型の周波数帯域はそれぞれ800MHz、500MHz、200MHzで、60kV未満のコモンモード電圧が存在していても、最大±2,500Vpkの差動信号を測定できます。

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電流プローブ テクトロニクスでは、最高120MHzの周波数帯域に対応し、1mAというクラス最高の優れた電流クランプ感度を備えたAC/DC電流プローブなど、さまざまな種類の電流プローブを提供しています。
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AC専用のロゴスキー・プローブとしては、TRCP300型(9Hz~30MHz、250mA~300Aピーク)、TRCP600型(12Hz~30MHz、500mA~600Aピーク)、TRCP3000型(1Hz~16MHz、500mA~3,000Aピーク)が用意されています。
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中電圧差動プローブ TDP0500/TDP1000型差動プローブは、グランド基準のない測定、フローティング測定または絶縁測定に最適です。これらのプローブは、1GHzまでの周波数帯域と最大±42V(DC+ピークAC)の電圧レンジをサポートしています。
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FRA用プローブFRA測定に使用する受動プローブには、TPP0502型をお勧めします。減衰比は2:1、周波数帯域は500MHzで、負荷容量も低く抑えられています。
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各オシロスコープに対応するプローブの完全なリストについては、jp.tek.com/probesで各モデルのページをご覧ください。推奨するプローブの機種と必要なプローブ・アダプタの情報が記載されています。

Last Modified: 2018-11-30 04:00:00
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